【名店紹介】オランダの美味しいアイスクリーム5選 

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Best ice cream spots in Amsterdam

オランダの人たちはアイスクリームが大好き
アムステルダムや近郊の街では、4月頃から夏にかけてアイスクリームを食べる人が急増する。パティスリーやブラッスリーが、「アイスクリームはじめました!」の看板を掲げたら、それがシーズン始まりの合図。子どもも大人もアイスクリームを片手に、短い夏を楽しむ。

今回は、オランダの美味しいアイスクリーム屋さんをご紹介します♩

1. オランダ王室御用達の名店
Van Soest Amsterdam
(ヴァン スースト)

Van Soest 店内
冠ショコラがちょこんと乗った アイスクリーム

「ここのお店のものは、すべてがデリシャス。チョコレートはもちろん最高だけれど、私のお気に入りはアイスクリーム。絶品よ。」ペーパークラフト店のおかみさんが教えてくれたのは、ユトレヒト通りにあるショコラティエ。王室に招かれるほどの職人技が光るアイスクリームは、ひと口ごとにしあわせを呼ぶ美味しさだ。

仕上げに置かれる小さなビターチョコレートトッピング(無料)が嬉しい。晴れの日は、すぐそばの緑豊かなフレデリクスパークでゆっくりしながら食べるのも気持ちいい。

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2. ロコのムッシューたちが通う店
Chocolaterie ice cream shop Jordino
(ジョルディノ)

Jordino 外観
Jordino店内 マンゴーとチョコレートの組み合わせ

アムステルダム海沿い近くの、ハールレンメル通りにあるジョルディノ。こちらもまた、アイスクリームが抜群に美味しいショコラティエだ。マラガ(ラムレーズン)やシャンパンアップルなど、洒落たフレーバーが揃っている。ほろ苦いチョコレートが男性の心を掴むのか、地元民と思われる革ジャンにデニムの男性たちが、次々と入ってはアイスクリームを片手に出てくる。

なめらかで濃厚なイタリアンアイスクリームを味わっているうちに、日ごろの悩みがすーっと抜けていく。アイスクリームの真髄を感じるお店だ。

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3. アムステルダムに15店舗以上を展開
IJscuypje
(アイスカープイェ)

両側に赤いチューリップのロゴが目印
フレーバーはオランダ語と英語のダブル表記

オランダの伝統的なレシピとおいしい食材を使って、新鮮なアイスクリームを製造しているIjyscypjeは、オランダのバスキンロビンス(31=サーティーワン)的な存在だ。アムステルダム市内を歩くと、このお店の看板を幾度も目にする機会がある。

チョコチップやピスタチオなどの王道に加え、オランダで人気のココナツ(オランダ語でKOKOS)やチェリーヨーグルト、イタリアンジェラートタイプのフルーツのシャーベットや、砂糖不使用ローズマリーなど、さまざまなニーズに対応したバラエティ豊かなフレーバーが魅力だ。

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4. アムステルフェーンのかわいいお店
Koolhaas Banket
(クールハース)

Koolhaas 外観
写真右上: 子どもたちに1番人気のユニコーンフレーバー


レンブラント通り沿いにある、通称「うさぎのパン屋さん」は、春夏のみアイスクリームを展開している。新鮮な素材を使って店内で手作りしたアイスクリームを、歩道に面したカウンターからサーブしてくれるスタイルで、気軽な「寄り道アイス」がしやすい店だ。

子どもたちに1番人気のフレーバーは、鮮やかなブルーが楽しさをくれる、「ユニコーン。」子どもたちの分だけ、と思っていても、つい食べたくなって自分も頼んでしまうアットホームでウェルカムな雰囲気。散歩やお買いもののついでに、立ち寄りたい。

ヘルシー&おいしいアイス代表!
Montgomery’s Vegan Ice Cream
(モントゴメリー)

濃厚でクリーミィな Chocolate Chanks(チョコレートチャンク) ※Mongomery webサイトより引用
写真左: シェフ フロリス ※Mongomery webサイトより引用

シェフのフロリスが、ヴィーガンである親友タコのために、「一緒に映画を観ながら、心から楽しめるチョコレートアイスクリームを作りたい!」という思いで開発した、モントゴメリー。4つのフレーバーがあり、ヴィーガンを抜きにしても、どれも驚くほど美味しい。クラシックバニラは、食べたあとに爽やかな気持ちになり、チョコレートボンブのクリーミーさには、思わずうっとりしてしまう。

モントゴメリーは実店舗を持たず、カップアイスクリームをオランダ各地の取扱店に卸している。取扱店はブランドのホームページから見ることができる。お気に入りの映画を見ながらこのアイスクリームを食べれば、最高の夜を過ごせるに違いない。

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オランダのアイスクリーム事情
まずはじめに、コーンとカップのどちらか選ぶのは日本と同じだが、コーンとトッピングは少し違う。
コーンは、よくあるシュガーコーン以外に、ワッフルタイプ、チョコレート味、チョコレートがけなど、いくつか種類があり選べることが多い。トッピングの選択肢も豊富で、カラースプレーチョコ、マシュマロ、ストロープワッフルなどがある。そして、必ずあるのがslagroom(生クリーム)。オランダの人たちは、このスタイルが好きだ。1ユーロ追加で、コーンの種類を変えたり生クリームをつけたり、さまざまにアレンジができる。

アイスクリームは皆に平等
オランダでは、大人がアイスクリームを嬉しそうにぺろぺろ舐めている。アイスクリーム屋さんの軒先で、美味しそうにアイスクリームコーンを食べているおばあちゃんがいたりすると、うっかり自分も列に並んでしまう。

アイスクリームを一緒に食べられる人って、結構近しい間柄だと思うのは、私だけだろうか。オランダに来て驚いたのは、全然知らない人同士が、ふつうに同じベンチをシェアして、アイスクリームを食べていることだ。そして目が合うと、「今日食べるアイスクリームはパーフェクトだよね。」とか、「お互いエンジョイしよう。」みたいな、ちょっとした会話をしあったりする。

太陽の日差しを浴びて、暑いから冷たいアイスクリームを食べる。その行為がシンプルで楽しくて、しあわせな気持ちになる。ほてった体に最高のガソリン。今年の夏は、アイスクリームを楽しみたい。

アムステルダム市内にある IJskyple 晴れた日の休日 午後の様子