夏の思い出レシピ『コーンのフリット』

CUISINE

RECIPE of CORN FRITTERS

私には、“東京の母”がいる。(実家の母は九州在住。) “東京の母”ことMさんは、長年、地域の子供たちをケアするファミリーサポート*の活動をされている。私の娘は、生後4ヶ月頃から約7年間、Mさんに、保育園、小学校、習い事の送り迎えをしていただき、多くの時間をMさんのご自宅で過ごした。植物に詳しいMさんは、たくさんの花の名前を娘に、そして裁縫や料理を私に教えてくれた。今回は、優しくて聡明なMさんに習った、子供たちに大人気の夏レシピ、“コーンのフリット”を紹介したい。
※ご本人の了承のもと、本記事を公開しています。
※オリジナルのレシピは、過去の新聞記事に掲載されていたものです。(現在は見つからず、引用元は掲載していません。)


*ファミリーサポートの詳細についてはこちらから

コーンのフリットレシピ
材料
-トウモロコシ1本
-バジル2~3枝
A
-卵1個
-小麦粉大さじ4
-牛乳大さじ4
-粉チーズ大さじ3
-塩小さじ4分の1
-揚げ油

作り方
1.トウモロコシは包丁で実を削ぎ落とし、芯の部分も削ぎ落とす。
2.ボウルにA(卵、小麦粉、牛乳、粉チーズ、塩)を入れて、よく混ぜる。
3.そこに、トウモロコシとちぎったバジルを加えて混ぜる。
4.フライパンに5㎜の深さの油を入れ、種を一口大ずつ落として広げ、両面を揚げ焼きして完成!
(コーンが油で跳ねることがあるのでやけどに注意してね)

正方形にカットしたクッキングシートを使うと失敗しない
ニチレイWebサイトより引用


Corn fritters
Ingredients

-1 stalk of corn
-2 to 3 sprigs basil
-1 egg
-4 tbsp flour
-4 tablespoons milk
-3 tablespoons cheese powder
-Quarter teaspoon salt
-oil for frying

how to make
1. Scrape the kernels off the corn with a knife and scrape off the core as well.
2. In a bowl, mix the eggs, flour, milk, cheese powder and salt.
3. Add the corn and torn basil to the mixture.
4. Put a 5 mm depth of oil in a frying pan, drop the seeds in bite-sized pieces, spread them.
5. out and fry them on both sides until done!

points
-Be careful not to burn the corn as it may bounce in the oil.
-Frying the ingredients on kitchen paper cut into squares works well.

なぜ夏なのか?
このレシピに、「夏」がつくのには、理由がある。それは、材料のとうもろこしが夏野菜だからだ。旬のものは、美味しい上に価格も安い。Mさんは、「とうもろこしが、1本100円くらいの時ってあるでしょ。その時に作るの。」と教えてくれた。だから、夏が来て、八百屋やスーパーの店先にとうもろこしが並びはじめると、今年もこの季節が来たとMさんを思い出す。

世界中どこにいてもつくれる美味しいレシピ
日本を離れ、オランダで初めての夏を迎えた今年。金曜日に行われるマルクト(市場)の八百屋に美味しそうなとうもろこしが出ていたので、また作ってみた。オランダのバジルは葉が大きく、パルメザンチーズは削りたてをパックで購入することができるので、全体的に香りよくできる。相変わらず娘は大喜びで、翌日のお弁当にも必ず入れてねという調子だ。それで試しに先日、娘のアメリカの友人が遊びに来た時に出してみた。すると娘の友人も非常に気に入り、その日の晩に、娘の友人のパパから、”コーンのテンプラ”のレシピを尋ねられた。このレシピを聞かれるのは、日本にいる時から通算5度目だ。

世界のどこにいても作ることができて、どのような食文化の人にも好まれる可能性が高い料理は、人と人をつなぎ、笑顔を生む。この素晴らしいレシピを教えてくれたMさんに感謝の気持ちを忘れず、香ばしくて甘い、サクサクのコーンのフリットを今年もたくさん作りたい。

七夕の日のメニュー 写真左がコーンのフリット
子どもたちが集まる場や、大人のお酒のおつまみに最高だ